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ゼミナール日本経済入門 の5ページに載っている「経済成長率と人口増加率との関係」の 式を証明します。

今年度,昨年度のGDPをそれぞれ,Y'Y とする。同様に,今年度,昨年度の人口をそれぞれ,N', N とする。また,一人当たりの今年度, 昨年度のGDPを \displaystyle y'=\frac{Y'}{N'}, \displaystyle y=\frac{Y}{N}とする。さらに,\dot{Y}を経済成長率,\dot{y} を一人あたりの経済成長率,\dot{N} を人口増加率とする。このとき,

命題1. \dot{Y}=\dot{y}+\dot{N}+\dot{y}\cdot\dot{N} が成り立つ。


\label{eq1} \dot{Y}=\frac{Y'-Y}{Y}=\frac{y'N'-yN}{yN} (1)
であり,

\label{eq2}
 \dot{y}=\frac{y'-y}{y}
 (2)

\label{eq3}
 \dot{N}=\frac{N'-N}{N}
 (3)
であるので,(2),(3)を(1)に代入すれば,

\label{eq4}
 \dot{Y} &= & \frac{(y+y\dot{y})(N+N\dot{N})-yN}{yN} \
         &= & \frac{yN+yN\dot{N}+y\dot{y}N+y\dot{y}N\dot{N}-yN}{yN} \
         &= & \frac{yN\dot{N}+y\dot{y}N+y\dot{y}N\dot{N}}{yN} \
         &= & \dot{y} + \dot{N} + \dot{y}\dot{N}
 (4)
となる。

普通は,\dot{y}<<1, \dot{N}<<1 であるから,


\label{eq5}
\dot{Y}\approx\dot{y}+\dot{N}
(5)
である。

これからの日本は何を目標にしていくべきか?

上の式から明らかなように,経済成長率は,一人当たりの経済成長率と人口増加率の和であると考えられます。人口が減少していく日本のGDPは今後減少していくことになります。したがって, \dot{Y} をプラスにするという考え方ではなく,一人当たりの経済成長率 \dot{y} をプラスにすることを目標にしなければならないのだ!! とゼミナール日本経済入門には書いてあります。